1997年1月16日。この日、日本中の予備校が沈黙した― 新課程になって初めてのセンター試験で、移行措置として浪人生のために用意された旧課程数学IIの平均点が、新課程数学II・Bの平均点を20点以上も下回るという大事件が発生。全国の浪人生が致命的な打撃を受けた(右下の分布グラフ)。運悪くこの年、大学入試センターは科目間調整をしないと宣言していた(この事件を契機に、科目間調整が復活する)。
実は、この年の浪人生のために、全国大手予備校がこぞって新課程対応を入学案内に掲載し、アピールしていた。
S校:「新課程を徹底分析。万全のカリキュラムで対応します」
K校:「新課程入試心配無用:旧課程生は、これまでと変化なし」
Y校:「新課程に対応した理想的科目設定と学力チェックシステム」
しかし、フタをあけてみると、どの予備校の浪人生たちもこぞって旧課程で受験。そして、悲劇が…。「新課程を徹底分析」してくれたんじゃないの?、「旧課程で大丈夫」って約束してくれたんじゃないの?。予備校生のそんな声が出てくる前に、大学入試センターに轟々たる非難が浴びせられ、この歴史的事件は予備校のタブーとされてしまった。
新課程対応はしかたのない嘘だったのか?いや、断じてそうではない。いたって真摯な取り組みによって新課程有利を予測し、全校生に新課程科目での受験を指導、奇跡的な大成功を収めた予備校が唯一あったのである。それが北九州予備校だ。