【2024入試】福岡大学医学部医学科解答例を公開!

英語

[設問ごとの特徴]
[総評]
[問題形式・問題量・出題内容]

例年とほぼ同じ。

[難易度]

昨年よりやや難化した。〔Ⅰ〕は前後を読まず日本語を英語に直訳するだけでは不自然なものになる。〔Ⅲ〕ではやや細かい文法事項を要求された。

[受験生へのコメント(合否のポイント、差のつく設問など)]

・〔Ⅰ〕 難しい単語・表現はない。audienceを聴衆と訳してしまうと意味がなさないことと、キツネ狩りというhuntをめぐっての是非だと気がつけるかがポイントであった。

・〔Ⅱ〕 コロナ禍で伝統的な「ワインウィンドウ」に再び光があたっているという文章だったが、従来の引っ掛けの抽象的な選択肢もなく、選択肢がパラグラフの順序と一致して並べられているため、分かりやすい不正解の選択肢を消して、ひとつずつきちんとつき合わせていけば、全問正解できたはず。

・〔Ⅲ〕 空所に合わない選択肢を解答する問題なので、昨年よりやや難しくなり、(a)は無生物主語(時・場所)+seeという用法の判定が難しかった。それ以外はSVの一致、動詞、形容詞の語法が例年通り出題されている。近年、学校の授業では内容が薄くなってきている文法事項だが、福大医学部には文法の問題集をきっちり1冊仕上げておかないと太刀打ちできない。

・〔Ⅳ〕 高校のテキストレベルですべて平易である。

・〔Ⅴ〕 A.はknow better than to「~しない分別を持つ」を知っていれば容易である。2つの接続詞untilとbeforeの使い方には気をつけなければいけない。B.は不定代名詞の後置修飾 something charmingの語法と関係代名詞節中の使役動詞make O Cの簡単な確認問題である。C.は「~に没頭している」をbe occupied with。「手紙を書く」をdrop a lineという頻出イディオムの知識があれば平易。D.「Aを考慮に入れる」はtake A into accountで目的語のAが新情報のため、take into account Aという形になっていることに気づき、あとのpossibility of the bus being late は動名詞の意味上の主語であることを押さえておく。

★全体として標準的な良問であるが、福大特有の文法力を普段から鍛えているかどうかに差が出るところである。例年、受験生には厳しい問題がいくつか出題される〔Ⅴ〕が標準レベルばかりだったのが今年の特徴と思われる。

数学

[設問ごとの特徴]
[総評]
[問題形式・問題量・出題内容]

穴埋め2題(設問3問+2問),記述1題
計算量の多い問題があり,やや量が多かった。
データの分析が出題され,試行錯誤を行い,条件を精査しなければならない問題であった。

[難易度]

計算量が多く,やや難しい内容であった。アプローチの仕方によって,難易が大きく変わる問題があり,日頃の演習量と柔軟な思考が求められた。

[受験生へのコメント(合否のポイント、差のつく設問など)]

数学Ⅲ分野の出題が多く,差がつくと思われる。
標準~やや発展レベルの問題で,十分な演習を行っておく必要がある。

物理

[設問ごとの特徴]
[総評]
[問題形式・問題量・出題内容]

Ⅰ,Ⅱは選択式で,Ⅲは穴埋め問題型による記述問題だった。
問題量は大問3題,小問30題だった。

[難易度]

Ⅱは電磁気の問題で,やや平易だった。この大問は確実に点が取れていて欲しい。
Ⅲの力学は,(7)と(8)がやや難といえる。

[受験生へのコメント(合否のポイント、差のつく設問など)]

全体的には,例年に比べて標準の難易度といえる。
難易度の項目で記載の通り,Ⅲの(7)と(8)がやや難で,差のつく設問だったと思われる。摩擦力がPにした仕事は負となり,摩擦力が台にした仕事は正であることをしっかりと見極めることが重要だった。

化学

[設問ごとの特徴]
[総評]
[問題形式・問題量・出題内容]

・問題形式は,昨年度と同じである。
・問題量は,標準的である。
・出題内容も偏りはなく,バランスよく出題されている。

[難易度]

・第2問と第3問が難しい。
・第4問は標準的である。

[受験生へのコメント(合否のポイント、差のつく設問など)]

・第1問は問2で差がつくだろう。(a)は気液平衡の状態であるとするという記載があるので誤りである。
・第2問の問1は金属の融点に関する問題が難しい。問2は固体の質量ではなく物質量で与えられていることに対応できたかがポイントである。(ⅱ)は析出する塩の種類が4通りあることに気づくかがポイントである。
・第3問は問2の(ⅱ)が難しい。日頃の演習量が物を言うだろう。問3は中和点の濃度が0.05 mol/Lなっているのがポイントである。問4の計算も日頃の演習量が物を言うだろう。
・第4問は問3が難しいかもしれない。縮合反応の意味を理解していないと対応できない。問5の付加縮合と問7の構造式は演習量が物を言う。

生物

[設問ごとの特徴]
[総評]
[傾向・特徴・問題形式]

傾向・特徴・問題形式ともに例年通りであった。
〔Ⅰ〕の問5は設問条件に誤りがあると思われる。この問題に時間をかけすぎないことが重要であった。
〔Ⅰ〕問3(2)2,〔Ⅱ〕問2,問6で,あまり問われないやや細かな知識が問われていた。
〔Ⅳ〕問6,問7はよく見る問題であるが,熟練していなければ,正確に時間内に解けなかっただろう。

[問題量・出題内容・難易度]

例年どおりの問題量,難易度であったが、論述問題は出題されなかった。

[今年度受験生へのコメント(合否のポイント、差のつく設問など)]

遺伝などの医系の王道的な計算問題(〔Ⅳ〕問6,〔Ⅰ〕問5)は,しっかり演習をこなして,夏すぎまでに仕上げておきたい。
〔Ⅰ〕問3(2)2,〔Ⅱ〕問2,問6のような細かな知識をどこまで身につけておくべきか,資料集をまとめるだけでなく,効率的な学習を行いたい。

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