面接対策は、私立大医学部面接資料ページで公開中!
英語

[設問ごとの特徴]

[総評]
[問題形式・問題量・出題内容]
昨年度の設問形式が踏襲されている。分量にも大きな変化は見られない。
[難易度]
第1問はここ数年に比べると大幅に易しくなり、標準レベルに変化した。第2問は例年通りの標準レベル。第3問は昨年度の前期、推薦試験と比べるとやや手ごわくなっている。ただしここ数年で見た場合は、ごく標準のレベル。第4問は昨年度やここ数年の問題と比べても、内容一致問題が極端に易しくなっていた。空所補充問題は標準レベル。第5問も同様に昨年度よりも易しく、パラグラフの順番で解答できる問題だった。第6問は昨年度とほぼ同様であるが、英語要約問題では詳細を省き、まとめるべきポイントの方針を決める力が必要。日本語要約問題も同様だが、こちらの方が内容的にもかなり易しい。
[受験生へのコメント(合否のポイント、差のつく設問など)]
第1問 文意さえ把握できれば、全問正解も可能である。これまでに比べて大幅に易しくなっているので、ミスを減らしたい。
第2問 前文からの具体化や代名詞の指すものに気をつけて論理的な整合性を重視すれば、解答できる。
第3問 英文の内容理解が前提ではあるが、(1)はSVの文構造を考えれば、(f)の選択肢が大きなヒントとなる。前半のThe question of to~が前置詞+疑問詞節(名詞節)であることに気づけば平易である。(2)は続く品詞をヒントにすれば解答しやすいだろう。(3)が相対的には最も解答しやすく、SVの確認、between A and B、節の確認、文末のgiftedに着目すれば、短時間で解答できるだろう。(4)は意味の推測がなかなか手ごわく感じた受験生も多かったのではないだろうか。節に着目し、文法的に処理し、contributeの語法をヒントにすれば、解答しやすいと思われる。
第4問 大半の受験生にとって、話題となるmenopause(更年期)が何か推測するまでに時間がかかったであろうが、内容一致問題が例年以上に易しくなっているため、意味をあまり正確に分かっていなくとも、確実に正解したい。空所補充問題も、(4)以外はあまり考えなくとも解答しやすかったと思われる。
第5問 テーマもつかみやすく、問題も平易なので、確実に正解したい。
第6問 英語要約問題では情報の取捨選択に迫られるので、全てを書こうとせず、ギャンブルに大当たりした直後の非論理的行動についてトピックセンテンスを明確にすること。日本語要約問題も、国鳥がどのような状況にあってそれを治療する病院が初めてできたのかを明確に書けば、十分指示された字数で解答できるだろう。
★ 第1問で短文の読解力を磨き、合否を決める第3問をしっかり対策し、第4・5問で確実に点を確保することが、合格への戦略である。
数学

[設問ごとの特徴]

[総評]
[問題形式・問題量・出題内容]
全問穴埋め形式である。
問題量(計算量)はやや多めであった。
数学A,数学Ⅱ,数学B,数学Ⅲ,数学Cと多岐にわたっていた。
[難易度]
やや易~やや難レベルで幅広く,高いレベルの計算力が必要であった。
第1問,第2問の後半の小問は前半の小問をうまく活用できるかがカギで,気づかなかった受験生は時間が不足したと思われる。
第4問は理解が曖昧でも,穴埋めは難しくない。
[受験生へのコメント(合否のポイント、差のつく設問など)]
数学全般にわたり,融合問題も多く,計算力も試されるので,やや難レベルの問題までしっかり演習しておこう。
第1問,第2問の後半や第4問は過去問をとおして解答できる力を身につけておこう。
第5問に時間をかけるより,第1問~第4問をしっかり解くことが合否に関わってくると思われる。
物理

[設問ごとの特徴]

[総評]
[傾向・特徴・問題形式]
問題形式は変更なし。
・問題量は昨年度から若干増えた。
・出題内容は例年通りで,力学1問,電磁気1問,波動または熱力学のどちらか1問になるが,今年度は昨年度に引き続き熱力学であった。
[問題量・出題内容・難易度]
昨年度よりやや易化したが,問題量は昨年度よりも多くなっているので,手が止まったり,途中で焦ってしまったりすると大きく失点する可能性がある。
[受験生へのコメント(合否のポイント、差のつく設問など)]
・例年,各大問で条件を少しずつ変更していく形式は今年度も健在であった。少し長めの問題を日頃から取り組むことが大切。
・第2問のように,使用する文字を問題ごとに指示してくるタイプは今まであまり見られなかったが,私立医学部では定番である。
・どの問題も典型的であり,一部難しい問題もあったが全体的には解きやすい問題であった。ケアレスミスによる失点が差をつけることになるので,計算には注意して取り組みたい。
化学

[設問ごとの特徴]

[総評]
[傾向・特徴・問題形式]
問題形式,問題量,出題内容は昨年度と同様である。
[問題量・出題内容・難易度]
・第1問は平易である。
・第2問は(7)以降が難しい。分配係数の問題は演習不足の受験生は初見だったかもしれない。
・第3問は(1)(ア)のクロム,(カ)のp-ジクロロベンゼン,(キ)の4が難しい。(7)も難しい。
・第4問は標準的である。
[受験生へのコメント(合否のポイント、差のつく設問など)]
・第2問は(7)以降が難しく,差がついただろう。
・第3問の(ア)はステンレス鋼の成分元素でニッケルかクロムか迷ったかもしれない。(カ)はクロロベンゼンと答えた受験生が多いかもしれないが,クロロベンゼンは液体である。(キ)は差がついただろう。(3)のFe3O4も差がついただろう。(7)は酸性条件なのでFeSの沈殿は生じないので,変化しないと答えた受験生が多いかもしれない。
・第4問は(1)の化合物Hは,化合物Fに対する加えたメタノールの量が記されてないので解答の判断に困る。(4)も構造式を用いた化学反応式と指示されているが,酸素,二酸化炭素,水も構造式で示すのか判断に困る。
生物

[設問ごとの特徴]

[総評]
[傾向・特徴・問題形式]
大問4つで、バイオテクノロジー、動物の環境応答、体内の調節、光合成と進化からなる問題であった。過去の問題でも人体、代謝、バイオテクノロジーは頻出であったため、傾向や大問数の変化はない。
また、論述の問題が大幅に増えた。
[問題量・出題内容・難易度]
問題の難易度が大幅に上昇した。特に大問1は初めて見る受験生も多かったと感じる。大問2の視交叉の問題や大問3の心臓の収縮のグラフの問題は問題集などに記載されている。大問4の薄層(ペーパー)クロマトグラフィーは学校の授業でも多く取り入れられている。問3は藻類の進化の過程について実験データなどをふまえて答えなければならず難易度は高い。
全体的に問題量は多くないが、論述に時間がかかる。
[受験生へのコメント(合否のポイント、差のつく設問など)]
今年度の久留米大学の生物の問題は、非常に難易度が高く論述が増えた結果、時間が足りない受験生が多かったと思う。大問1を後に回して、大問2や大問3から解答した方がよい。
大問2、大問3、大問4の問1、問2および論述問題が合否の分かれ目になったであろう。大問1や論述はしっかり勉強をしなければならないため、差がつく問題である。
面接対策を、私立大医学部面接資料ページで公開中!