英語
[総評]
昨年度の問題形式を踏襲している。一部、難しく感じる問題が含まれるものの、全体としては標準的な難易度の問題が並ぶ。解答時間にも余裕はあるのでじっくり取り組むことができる。手持ちの教材の内容をしっかり習得した上で、過去問による演習を重ねていれば、合格点を取ることはできるだろう。
数学
[講評]
■設問ごとの特徴
問題Ⅰ [図形と方程式,2次曲線] (標準)
問題Ⅱ [微分法と積分法] (標準)
問題Ⅲ [複素数平面] (やや難)
■全体的な特徴
◇問題形式・問題量・出題内容
大問3題,マークシート形式は昨年と変わらない。選択肢から選ぶ設問が多いのが特徴。誘導は丁寧だが試験時間に対する問題量が多い。今年は数学Ⅲからの出題が多かった。
◇難易度
問題Ⅰは今年のセットでは最も取り組みやすいが,(b)の軌跡や,三角形ORSの面積の最大値のように,図形的に捉える問題で差がつくと思われる。また,(c)の直線と楕円が共有点を持つ条件はきちんと議論すると大変だが,そこは誘導を信じて計算してもらいたい。
問題Ⅱはパラメータ曲線に関して法線の方程式や弧長を求めさせる問題。解答の道筋はわかりやすいので,計算ミスに気をつけたい。
問題Ⅲの(a)(b)は基本的な問題できちんと得点したい。(c)は複素数平面上で直線に対する対称移動,回転移動を繰り返してできる点列の極限を求めさせる問題。誘導は丁寧だが経験値が少ない受験生にとっては,その意図は読み取りにくかったと思われ,完答は困難と思われる。
◇受験生へのアドバイス(合否のポイント、差のつく設問など)
大問全体を見渡すと大変そうだが,細かい誘導により小さな問題に分割されており,その一つひとつは基本的な手法で解ける問題が多い。まずはそのような基本問題の精度を上げるような学習を心がけよう。また,試験時間に対する問題量は多いので,すべての問題を解き切る受験生はほとんどいないと思われる。全体を見渡して得点できそうな箇所を見極めるトレーニングを過去問演習で積み上げておくことが大切。