英語
講評
文法というより単語の意味を問うものが多いため,単語帳をきちんとこなせている受験生は高得点を望める。c.の問題はやや迷うのではないかと思うが,virtuallyの正確な意味を知っていれば解答できる。f.のstationの動詞の意味は知らなくても消去法で対処できる。
講評
整序問題は基本問題が多い。c.のsignificant protectionの言い回しを知っていれば問題ないが,品詞などから消去法としても解答が出る。e.は「not nearly as – as ~」で「~には遠く及ばない」とやや細かな知識が必要か。
講評
出典はThe Mainichi。語数は583語であった。話題は日本の公衆浴場に関するもので,内容としては馴染みのものであり取り掛かりやすい。a.は内容を問うもので,どれも平易。語彙問題のb.は基本語彙で構成されているので平易。c.の接続詞挿入問題は選択肢が多く,内容を吟味したうえで解答しなければならないのでやや迷う受験生が多かったかもしれない。d.の表題は読んだ通りで,消去法でも対応できる。
講評
出典はThe Mainichi。607語で,話題は肥満に関するものであり,一般的にも馴染みのあるものだった。a.は内容を問うものであったが,本文と選択肢が順番通りではなかった。そのため,しっかりと読めた上で細かな情報処理能力も求められており,12個の選択肢から4つの正解を完答するのに時間を要した受験生も多かったかもしれない。語彙問題のb.は同義語を選択する問題だったが,特に難単語はなかった。c.の和訳問題の構造把握は容易。訳しづらい部分としてはpromoting the importanceの部分であろう。「重要性を訴える」というような和訳を採用したが,ここは少し意訳をしておきたい部分であっただろう。
In addition to A「Aに加えて」
let O C [=V原形]「Oに~するのを許可する・Oが~できるようにする」
[総評]
全体の知識レベルとしては基礎・標準レベルで構成され,難問はなし。第4問の長文読解の内容一致で時間を取られてしまうと時間制限に追われてしまうかもしれない。私立医学部ではスピードを求められているので,迷う問題があっても,あとで見直す程度に留めておく必要がある。
数学
[講評]
■設問ごとの特徴
第1問 小問集合(やや易)
第2問 場合の数(標準)
第3問 空間ベクトル(標準)
第4問 積分法(数学Ⅲ)(標準)
■全体的な特徴
◇問題形式・問題量・出題内容
大問4題構成で,全問マークセンス方式である点は昨年度と変わらない。
第1問が小問集合(4問),第2問以降は大問形式である点も昨年度同様である。出題された分野に関しては,
昨年度と酷似している(昨年度は第2問「確率」,第3問「空間ベクトル」,第4問「微分法と積分法(数学Ⅲ)」)。
◇難易度
全体的に典型的で解きやすい問題のセットだった。ここ数年易化傾向が続いている。
◇受験生へのアドバイス(合否のポイント、差のつく設問など)
日頃から典型的な問題を解くトレーニングを積んでいる受験生ならば,今年の問題はすぐに解答の方針が立て
られたことだろう。
ただし,「場合の数」,「ベクトル」,「積分法(数学Ⅲ)」などは計算ミスが起こりやすい分野である。マークセンス方式は答えの数値のみで加点されるので,正確に計算を合わせることを日頃から意識して練習しておきたい。