【2024入試】山口大学(前期日程) 解答例を公開!

英語

講評

 ■設問ごとの特徴
 ■全体的な特徴
◇問題形式について

昨年度同様、英問英答中心の変則的な構成であ り、大きな変化はなかった。

◇問題量について

昨年度から大きな変化はなかった。

◇出題内容について

エッセイが2問出題され、英問英答・説明問題・和訳・条件英作文など多彩な形式で出題されている。

◇難易度について

〔Ⅰ〕の設問は文中に解答の根拠となる箇所がはっきりとしており 、 昨年度と違って非常に答えやすかった 。
〔Ⅱ〕例年と違い、微妙な心理 の理解を問うものではなく、〔Ⅰ〕と同様に文中に解答の根拠となる箇所がはっきりとしている 。 下線部(1)のstand on your hands の訳で個人差が出たのではないか。最後の空所問題は場所が限定されており、解きやすかったと思われる。
〔Ⅲ1 〕 、〔Ⅲ 2 〕ともに例年と 同様 、 空所の前後を読めば何を答えさせたいのかという設問の意図がはっきりしているため、 素直に解答を書けた受験生が多かった と思われる。
また、今年度は英文に大量の語注がつけられているため、英文が読めないというのも考えにくい。 以上を考えると、 昨年度と比べてかなり易化したと思われる。

◇合否のポイント、差のつく設問について

〔Ⅰ〕・〔Ⅱ〕・〔Ⅲ〕ともに答えにくい問題がほぼないため、全体的に取りこぼしをしないことが合格の最低条件になるであろう 。
英作文は複雑な英文を書く必要はなく、書くべき内容を平易で素直な英語で書くことが求められる。

◇次年度受験生への対策・コメントなど

ただ英文を読むだけでなく、全体的に英文を書く量も多いので、読解中心の勉強では合格は難しい。とはいえ、英文をインプットしていないと英作文を書けないのもまた事実である。したがって、夏までは評論・小説ともに多くの英文を読み(山口大は小説の出題が多いことに注意!)夏以降は読解と英作文を半々くらいの割合で取り組むとよい。
難易度の差はあるが、設問のタイプは大きく変化していないので 、過去問も手に入る限り、必ず研究しておくこと。 また、英文全体の主旨を問う問題が復活する可能性があるので、ただ英文を読むだけではなく、段落ごとの主旨と全体の主旨を考えて、英語で書く訓練をしておくとよい。

数学(α)

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[3]
[4]

数学(β)

[1]
[2]
[3]
[4]

国語

講評(現代文)

■設問ごとの特徴
■全体的な特徴
◇問題形式について

問1の漢字問題から始まって、問2、問5は空欄補充問題、問4は選択式問題が出題され、それ以外の問3、問6、問7が論述問題となっている。

◇問題量について

昨年と比べて、文章量は減った。また、設問数は1問分増えたが、論述問題は4問から3問に減り、それに伴って論述量も310字程度から220字以内に減少した。

◇出題内容について

小林康夫『青の美術史』からの出題。
色をテーマとする評論であり、色が人間と世界との関わりに関して重要な役割を果たしていることが述べられている。

◇難易度について

昨年と比べて、文章量・論述量ともに 減ったため、難易度は下がった 。

◇合否のポイント、差のつく設問について

論述問題の設問数、論述量ともに減ったが、やはり鍵になるのは、論述問題にどれだけ対応できるかということである。
出題されているのは、内容説明問題、理由説明問題という標準的な問題である。

◇次年度受験生への対策コメントなど

課題文・論述問題ともに標準的なレベルなので、定期的に練習を積んでおけば十分に対処できる。
また、漢字などの基本的な問題も出題されるので、常日頃から練習しておくことが必要である。

講評(古文)

■設問ごとの特徴
■全体的な特徴
◇問題形式について

『宇治拾遺物語』からの出題で、文法・現代語訳・説明問題などの記述問題に加えて主語選択の選択肢問題があるなど、例年の山口大学の傾向を踏襲したものであった。

◇問題量について

小問は五題で、これも例年通りであるが、問五が枝問になっており、それぞれの記述量が多いので問題量はやや多めである。

◇出題内容について

設問内容は例年通りであり、文章自体も平易であるが、物語の核心がやや複雑で、それを確実に読み取り説明する必要がある。特に200字程度という字数は例年にない分量であり、時間が足りなかった受験生がいたかもしれない。

◇難易度について

文法、主語、現代語訳は標準的。問五のⅠはうっかり直前の会話文と勘違いしやすく、またⅡは文章の眼目を理解し200字程度で説明するという分量がかなり負担が多いので、難しい。問五が全体の難易度を高めていると思われる。

◇合否のポイント、差のつく設問について

文法や現代語訳は標準的なので、説明問題の記述力が合否を分けることになる。今回は問五の完成度で差がついたであろう。

◇次年度受験生への対策コメントなど

文法と現代語訳の問題は標準的なので、重要単語、助動詞や敬語などの文法の知識を固めて確実に得点できるようにしてほしい。そして過去問を解いたり要約の練習をするなど、記述力をつける練習を早めにしておくことが望ましい。

講評(漢文)

■設問ごとの特徴
■全体的な特徴
◇問題形式について

昨年度と小問数、問題の種類のうち人物特定、漢字の読み、現代語訳、返り点、説明問題は同じで、書き下し問題が加わった。また、選択問題はなく、すべて記述式であった。

◇問題量について

本文の分量は昨年度より増加した。小問の数は昨年度同様六題であった。

◇出題内容について

『史記』の「滑稽列伝」からの出題で,人物のエピソードを読み取り、またことわざの意味する内容を記述する問題があった。

◇難易度について

本文の分量は増加したものの、抽象的な文章ではなく読み取りやすい。また、書き下し問題には返り点と送り仮名とが施され、難問ではない。全体に易化。

◇合否のポイント、差のつく設問について

漢字の読み、返り点問題は標準的なので、差がつくのは記述の説明問題である。具体的な表現から抽象的な主題を読み取り表現する力がどれだけついているかで差がつくであろう。

◇次年度受験生への対策コメントなど

重要句形・重要漢字・返り点などの知識を確実なものにし、なるべく早く記述の力をつけることが必要である。そのためには要約問題も有効である。また、過去問や演習問題に早くからあたり、添削をしてもらうことが何よりも大切であろう。

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